【大岳山・馬頭刈尾根】
 
大岳山(1266m)は三頭山、御前山とともにハイカーに親しまれてきた奥多摩三山の一つです。大岳山からは鋸山・御前山方面 (西北)へ延びる尾根、御岳山方面(北東)へ延びる尾根、そして南東の馬頭刈山(884m)へ向かう馬頭刈尾根が延びています。
村内から大岳山へ向かうコースは数多く、泉沢、茅倉、千足、白倉の各集落から馬頭刈尾根に向かってアクセスが出来ます。また、神戸川に沿った鋸山林道を尾根まで上り詰めても大岳山へのアクセスが可能ですが、アスファルト舗装の林道を長時間歩かねばならないので、あまりお勧めはできません。あきる野市の大岳沢から大滝を経て馬頭刈尾根に登り、つづら岩下から綾滝、天狗滝を経て千足へ下るコースは「関東ふれあいの道」の指定コースとなっていて、村内の三つの滝を巡ることができます(各滝については「滝巡り」ページを参照してください)。馬頭刈尾根の南面 は、ほとんどが植林帯ですが尾根道は広葉樹の雑木から針葉樹の林、適度な岩場(コースは整備されて安全です)もあって非常にバリエーションに富んでいます。シーズンにはこの尾根の魅力を堪能するために縦走するハイカーグループも数多く見受けられます。都道から馬頭刈尾根への登りの所要時間は、白倉からが約1時間半から2時間、千足、茅倉、泉沢からはいずれも1時間から1時間半くらい。大岳山から富士見台までは約1時間、富士見台から馬頭刈山までは約1時間半。馬頭刈尾根までの登りにはいずれも急登区間があって浅間尾根に比べると健脚向き。日頃運動しない人にとっては少しキツイ山行になるかも知れません。

馬頭刈山頂(884m)
つづら岩
富士見台から臨む大岳
(ノーマル回線の場合pdfファイルのマップをご覧いただくのに1〜2分かかります)

【笹尾根/丸山・土俵岳&浅間嶺】
 
笹尾根は、三頭山から、槇寄山、浅間峠方面へと至る尾根で、その間に丸山(1098m)、と土俵岳
(1005m)がありますが、標高差は少なく、またルート上には西原峠、田和峠、数馬峠、笛吹峠、小棡峠、日原峠など峠の数が多いので多様なコースを組むことが可能です。さらに奥多摩近隣のハイキングエリアの中でも、自然を色濃く残したエリアとして人気 を呼んでいます。都道から尾根まではどのコースを選んでも登りは1時間半前後で、下りは1時間前後です。そして、尾根に登ってしまえば比較的アップダウンが少なく、快適な山歩きを楽しむことができます。しかし、展望を楽しむならば槇寄山、西原峠、田和峠、数馬峠、大羽根山までで、これよりも東のルート上では野趣は溢れるものの、パノラマの展望は望めません。したがって、例えば、笛吹集落から小棡峠まで野趣の溢れた広葉樹林帯や白樺林を楽しみ、土俵岳、丸山を越えて足下の笹を観賞しながら数馬峠まで笹尾根を歩き、数馬峠のパノラマの展望を観て、同峠から唐松林の高原と広葉樹林帯を抜けて、仲の平あるいは下平へと下る。そして檜原温泉センター「数馬の湯」で汗を流す。これはかなり贅沢で満足度の高い山行になるはずです。併せて前ページの【大羽根山・数馬峠&浅間尾根(西部)】の項をご参照ください。
 浅間嶺は、他の項目と重複する部分がありますが、ここでは上川乗から浅間嶺の休憩所へ登り、休憩所の西側から浅間神社まで登り、さらに903mの浅間嶺の最高点を経て尾根沿いに歩き、浅間尾根ハイキングコースに合流して人里峠をめざすというプランを紹介しましょう。人里峠からは人里へ下っても良し、体力と時間の余裕があれば、馬頭観音の分岐から浅間尾根登山口へ下ったり、さらに仲の平へ下るのも良いでしょう。浅間尾根ハイキングコースの一般 道は甲州古道といわれる交通の要衝であり、炭や薪を運んだ産業道路であり、檜原のみならず西原や小河内など広域の住民の生活を支える道でした。牛馬が通 った道なので尾根の険しい部分は迂回し、アップダウンも最小限になるように作られています。歩きやすく、安全ですが自然の醍醐味という点で何か物足りなさがあるのはそのためでしょう。ぜひ一度、本当の尾根道を歩いてみませんか、山歩きの経験者ならば数馬の仲の平に至るまで安全に「尾根」を歩くことができます。ただし、当然ながら登り下りがあるので一般 の コースよりも所用時間が かかります。

大羽根山へ下る分岐から丸山方面へ向かう登山道は、膝の高さまで笹が繁り、笹尾根の名にふさわしい光景が楽しめる。
土俵岳山頂。残念ながら見晴らしはあまり良くないが、快晴ならば、木々の間から富士山の雄姿が垣間見られる。
小棡峠から笛吹方面へ3分ほど下った高原にある白樺の群落。この周辺は広葉樹の緩斜面 で、自然を十分に満喫できる。
 
日原峠。展望は期待できないが、人里方面に5分ほど歩いた山側に貴重な飲用水が湧き出ているのは有り難い。
(ノーマル回線の場合pdfファイルのマップをご覧いただくのに1〜2分かかります)
 

※他のハイキング・エリアについても案内をガイドを制作中です。出来上がり次第掲載いたしますのでお楽しみに!